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今回は久しぶりに映画のお話。
先日のアカデミー賞では2016年公開映画「レヴェナント 蘇りし者」でレオナルド・ディカプリオがキャリア初の主演男優賞を受賞しましたね。
けっこう大作や話題作に主演していたレオナルド・ディカプリオですが、意外に今までアカデミー賞主演男優賞は獲っていなかったのですね。
● アカデミー賞の投票方法は?
ちなみに…アカデミー賞の各賞はファンの投票で決まるワケではありません。アカデミー賞の受賞を決めるのは映画関係者の投票です。
も少し踏み込んで言うと、映画芸術科学アカデミー(アカデミー賞のクラブ会員のようなもの)に登録している人が投票するのですね。
しかし、製作・俳優側や映画関係者のいわば内輪の投票であるので、公平性があるかと言うと難しいところがありますよね。そのため、仲間内の賞になりやすい所もあるのです。
例えばアカデミー監督賞は会員の映画監督の投票で決められます。ただし内輪の賞といえども、専門分野同士の投票なのでクオリティーの高さは確かです。
レオナルド・ディカプリオは演技としても素晴らしく、色んな役をこれまでも務めてきました。しかし前述のとおりアカデミー賞は内輪の賞。
長らく主演男優賞を獲れなかったのは、レオナルド・ディカプリオが嫌われているから?という噂もあります。過去にレオさんは何かしたんでしょうか…
● 3年連続のアカデミー撮影賞「エマニュエル・ルベツキ」と長回し映画
さて、今回紹介したいアカデミー賞関係の人物は「エマニュエル・ルベツキ」です。
どういう人かと言うと、今回の「レヴェナント 蘇りし者」でアカデミー撮影賞を獲得した撮影監督です。
この方は前年に「バードマン」でもアカデミー撮影賞を獲得。
さらに前々年には「ゼロ・グラヴィティ」でも撮影賞を獲得しています。
つまり、ルベツキ氏はアカデミー賞史上初めて3年連続で撮影賞を受賞した撮影監督なのです。彼のカメラワークは画期的で私も大好きな撮影監督です。
ルベツキ氏の最も特徴的なカメラワークは「長回し」と言われる手法です。
どういう手法かと言うと・・・一般的に映画は短い1カット、1カットをいくつも繋いで作られています。
ルベツキ作品の場合は1カットが異常なほど長いのが特徴です。もしくはカットとカットを繋いでいても、1カットに見えるように作っているんですね。
そうする事でドキュメンタリーに近い感覚を作る事が出て、出来事を目撃しているような臨場感が味わえるのです。
私が特に好きなルベツキ作品で2006年公開映画「トゥモローワールド(原題:children of men)」という映画があります。(トゥモローランドではないので注意)
トゥモローワールドの有名シーンに、車内でのやり取りから車が暴徒に襲われ仲間が負傷する。そのまま車で逃げ去り、警官に止められる、という5分ほどのシーンがあります。
この5分ほどのシーンを1カットで撮影して話題になりました。(実は1カットに見えるように繋いでいます。)
もちろん私もこのカメラワークに度肝を抜かれちゃったのですが(^_^;)
派手なアクションシーンでもカットがなかなか切れない事で、本当に映画の中に飛び込んでいるんじゃないかと思えるんですよね。
前年のアカデミー賞撮影賞を獲得した2014年米公開「バードマン あるいは(無知がもたらす期せぬ奇跡)」では、映画1本まるまる1カットで撮影したんじゃないかと思う撮り方をしています。
● 主なルベツキ作品
カットやカメラワークを意識して映画を観ると、新しい発見があるかもしれません。どの映画を観ようか悩んでしまったら、是非ともルベツキ作品をご覧下さい!
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2016-03-07 06:00
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