傑作映画「ライフ・オブパイ/トラと漂流した277日」の紹介 [映画関連]
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前回の日記で出てきた映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した277日」と言う映画をご紹介。
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 【Blu-ray】 [ スラージ・シャルマ ]
この映画はアカデミー賞・監督賞受賞、作品賞はノミネートのみでした。
何より、映像がものすごく美しく圧倒されちゃいます。映画のできとしても一級品。
一応、ネタバレ無しで設定の部分とヒントだけ…
この映画はオランダ人作家が、太平洋をボートで漂流したパイの漂流体験についてインタビューする所から話が始まります。
そしてこの映画はほとんどの部分が、体験談の回想を映像化すると言う構成です。
前回の日記の内容と同様に、スタンダードな語り手ものの映画と言う事です。
体験談をザックリと…
主人公のパイはインドで動物園を経営する家庭で育ち、動物園ごと家族全員でカナダに移住するところから始まります。
…しかし、乗り込んだフェリーが太平洋で転覆。パイは救難ボートに逃げ込みます。パイの乗る救難ボートにいくつかの動物が乗り込んで来る。
乗り込んだ動物はハイエナとオラウータン、足の折れたシマウマ。
途中、ハイエナはシマウマを襲い食べてしまいます。そして、オラウータンも襲われてしまう…
その時にパイにも動物にも気付かれず、ヒッソリと乗っていた動物がいました…トラです。
トラはハイエナに襲いかかり、ビックリしたパイは救難ボートに付いていた小さなイカダに逃げ込みます。
元々動物園で飼っていたトラの名前はリチャード・パーカー。
これから、パイとトラ(リチャード・パーカー)の長い、長い、太平洋での漂流生活が始まるワケです…。
本当に恐ろしいサバイバルへとストーリーが展開していきます。
と言うのが、ザックリとしたあらすじです。
ちなみに、この映画は実話ではありませんが、いくつかの事実を基にした作品です。
実際に大西洋で76日間、小型ヨットで漂流したスティーブン・キャラハン。この漂流体験を記したのが「大西洋漂流76日間」と言う本。
今回のライフ・オブ・パイは、キャラハンをコンサルタントに迎えて意見を聞いて作られた作品です。
そして映画で出てくるトラの名前である「リチャード・パーカー」。
これはエドガー・アラン・ポーの小説の中に「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ビムの物語」と言う物語があります。
物語の中で、4人の男が海で遭難して食料のない極限状態に陥る。そして、くじ引きで当たりを引いた男が他の3人に殺され食べられてしまう…。
その食べられた男の名前は「リチャード・パーカー」。
恐ろしい話ですね。…しかし小説から47年後、驚くべき事件が起こります。
事件の名前はミニョネット号事件。事件の概要は、大西洋を航海中のミニョネット号は難波。救難ボートに乗り込んだ4人。衰弱した乗組員を他の3人が殺害し、食べて生き残ったと言う事件がありました。
…そして食べられた乗組員の名前は「リチャード・パーカー」…。
もちろん偶然の出来事ですが、世の中なは奇妙な出来事があるもんですね…。
最後は小ネタになりましたが、このライフ・オブ・パイと言う作品は、哲学的で映像の美しさは圧倒的。
そして様々な表現テクニックとトリックを駆使した傑作です。
観られていない方は是非、御覧になって下さい!
※関連日記
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この映画、3年前に観ました!
とても哲学的で、現実と幻想が入り交じった深いストーリーで、とても面白かったです( *´艸`)
フォレストさんの紹介を読んで、もう一度観てみたいと思いました!
by saia (2016-01-16 15:56)
saiaさん>>
自分は3回観ました!映像も綺麗でミゴタエありますよね~
本当に現実と幻想入り混じってるとこが、奥深いですよね。
by フォレスト (2016-01-18 13:10)
年末年始に、この映画と「戦火の馬」と「きっと、うまくいく」を録画、未だインド映画「きっと、うまくいく」しか見ておりません。今回の記事で、ますます見るのが楽しみです。でも、理解力が猫並みになったぼくには難しいのかなあ。
by ojioji (2016-01-22 08:58)
Ojiさん>>
「きっとうまくいく」は一昔前の日本と重なる部分ありますよね。
スピルバーグ映画「戦火の馬」も好きな映画の一つです。第一次世界大戦からの戦争の変遷も感じられます。
by フォレスト (2016-01-22 23:28)