SSブログ

宮崎駿作品・もののけ姫から見る:スタジオジブリの構成と設定  [映画関連]




スポンサードリンク




 
 
久しぶりに映画のお話を…。

 
 
何年ぶりかにスタジオジブリ・宮崎駿作品を観ました。
 
作品は日本興行収入ランキング1位の「もののけ姫」。
 
 
久しぶりに観ると、こんなシーンもあったのかぁ。と思うことも多々。
 
しかし観てて思ったのは、やはり宮崎駿は同じような作品を延々と作っていたんだなと…。
 
 
というのも、ストーリーの構成にスポットを当てると、だいたいの宮崎駿作品は本当に同じ枠なんですよね。
 
基本的に宮崎駿作品の特徴は…対立構造があり、間に立つ主人公達
という設定ですよね。
 
 
ここからが宮崎駿作品の特徴になると思いますが


対立構造の基本は「近代化を推し進める勢力」と「自然界(を守ろうという勢力)」というのが特徴。
 
 
あらすじを少し振り返り・・・以下、wikiより抜粋
 

”エミシの村に住む少年アシタカは、村を襲ったタタリ神と呼ばれる化け物を退治して、右腕に死の呪いを受けてしまう。タタリ神の正体は、何者かに鉄のつぶてを撃ち込まれたイノシシだった。人を憎んでタタリ神になったのだ。アシタカは呪いを絶つため、髪を落とし村を去って、はるか西に向けて旅立つ。

旅の果てに、アシタカは山奥で倒れている人を助ける。彼らの村はタタラ場と呼ばれる、鉄を作る村だった。そこを治めているのはエボシという女だ。エボシは、石火矢と呼ばれる火砲を村人に作らせ、山に住む"もののけ"や、村の鉄を狙う侍たちから村を守っていた。イノシシに鉄のつぶてを撃ち込んだのも彼女だという。鉄を作るために自然を破壊する彼らは、"もののけ"達を追いつめていたのだ。アシタカは、これ以上憎しみを広めるなとエボシに忠告するが、村人達にとってのエボシは、生きる希望を与えてくれる女性でもあった。

そのエボシの命を、"もののけ姫"が狙いにくる。その正体は山犬に育てられた人間の娘、サンだった。窮地に陥ったサンをアシタカは救うが、同時に彼は瀕死の重傷を負ってしまう。倒れながらもアシタカは、生きろ、とサンに語りかけるが、人を憎むサンは聞く耳を持たずに、助けてくれたアシタカを殺そうとする。しかし、アシタカから美しいと言われたサンは、動揺して思いとどまる。

サンはアシタカをシシ神の前に連れて行く。シシ神は生と死をつかさどる神だ。シシ神はアシタカの傷を癒し、それを見たサンはアシタカを生かすと決める。サンはアシタカを介抱するうちに、しだいに彼に心を開いていく。アシタカも、森と人が争わずに済む道は無いのかと、思い悩む。 ”

 
  
「もののけ姫」で言うと、
近代化を推し進める勢力は烏帽子御前の勢力
自然界は言わずもがな、もののけとサンの勢力
 
 
・・・そして、間に立つアシタカ。
 
 
ちょっと違う作品と入れ替えてみましょう。

こちらも少し振り返り・・・以下、wikiより抜粋  

千年前の最終戦争により、巨大産業文明は崩壊し、「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。生き残った人類は、腐海が放つ猛毒と、そこに住む巨大な虫たちに脅かされていたが、辺境にある「風の谷」は、風によって腐海の毒から守られ、平和な農耕生活を送っていた。族長の娘であるナウシカは、虫とも心を通わすことができる、住民から深く敬愛される少女だった。

ある夜、大国トルメキアの輸送機が風の谷に墜落する。輸送機には、千年前に世界を焼き尽くしたという、巨大人型兵器の「巨神兵(きょしんへい)」が積まれていた。その翌日、輸送機を探しに来たトルメキア軍が谷を占領する。司令官である皇女クシャナは、巨神兵で腐海を焼き払おうと目論んでいた。クシャナは、本国へ運ぶつもりだった巨神兵の輸送を諦め、未完成だった巨神兵を風の谷で完成させることにする。

捕虜となったナウシカは、トルメキアに護送されることとなり、輸送機に乗せられて谷を発つ。ところが、ナウシカ達の編隊は、突然現れた戦闘機の攻撃を受けて壊滅してしまう。護衛機がその戦闘機を撃墜するものの、ナウシカが乗る輸送機も被弾して落ちていく。ナウシカは、積まれていた小型飛行機に乗って、輸送機から脱出する。腐海に不時着したナウシカは、敵の戦闘機に乗っていた少年が虫に襲われていることに気づき、少年を助けに向う。

少年はトルメキアと敵対する国の者だった。トルメキアが運んでいた巨神兵も、少年の国が発掘したのを、トルメキアが奪ったものだとわかる。少年の仲間たちは、風の谷にある巨神兵を奪い返そうとしていた。そのために、虫の大群を谷におびき寄せて、谷のトルメキア軍を全滅させるのだという。それを知ったナウシカは、谷を守るために、虫達をおびき出すのに使われていた虫の幼生を助けて、虫達の前進を阻止しようとする。ところが、怒りに我を忘れた虫の大群は、谷へ前進し続けてしまう。”

 
風の谷のナウシカ」で言うと
近代化を推し進める勢力がトルメキアの王女クシャナ殿下
自然界は虫と腐海の勢力
 
 
間に立つのは、風の谷とナウシカの勢力…。
 
 
その他の作品でも基本的にこの構造でストーリーを回しているんですよね
 
 
 
そして、案外重要になるのが間に立つ登場人物の存在。「どうしてこんな事をする!?」、「何が目的だ!?」などのストーリーの動機について、解説する機会を与える存在となります。
 
この存在は案外重要で、何かというと・・・ストーリーに対する疑問を私たちの代わりに投げかけてくれるために存在するのですね。 
 
 
ジブリ作品だけではなく対立構造や、物語へ私たちの代わり・投影している存在を起用している事は本当に多いです。いろいろな作品に出てきます。
 
 
今回は構造や物語の設定にスポットを当てると…映画に限らず、ドラマ、小説などストーリーものを観るときに意識したら面白くなる方法の紹介でした。 
 
 
もちろん、そんな見方しなくても物語は十分楽しめますが・・・知ってたら、また違う物語の顔が垣間見えて面白いですよ-。というお話でした。
 
 
 

※参考日記

・感動:杉原千畝と第二次世界大戦 杉浦千畝の映画公開…公開日は?(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-11-09

・史上最高の映画:「市民ケーン」とは?・・・米西戦争へと傾いたアメリカの民意(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-10-23

・メッセージを持った映画は2倍楽しい(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-09

・感動映画:ジムキャリー主演のマジェスティックから見える、戦後米国の映画事情・・・(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-10-19

・ハリウッドでユダヤ系がなぜ大きくなったのか? 米国映画史を考えてみると・・(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-08-22


人気ブログランキングへ


ありがとうございました!

またお越しください!




スポンサードリンク



nice!(75)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 75

コメント 3

サンフランシスコ人

2/27 『となりのトトロ』と『もののけ姫』をサンフランシスコの映画館で上映します....

http://www.roxie.com/ai1ec_event/my-neighbor-totoro-princess-mononoke/?instance_id=10819
by サンフランシスコ人 (2016-02-14 05:50) 

フォレスト

サンフランシスコ人さん>>
 
もののけ姫は、アイヌ、所謂被差別部落と八百万の神の話なので難しいですよね!
by フォレスト (2016-02-22 22:54) 

サンフランシスコ人

1999年(?)に、ロサンゼルスの近くの映画館で見たんですが、観客は全然困惑していませんでした....
by サンフランシスコ人 (2016-02-26 07:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

人気ブログランキングへ ありがとうございました! また、お越しください!

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。