欧米のリベラル思想:シリア問題になぜ欧米が関わるのか? [時事]
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今回はシリア問題の考える上での前提について。
というのも当初の欧米の軍事介入路線について、前提がよくわかっていないで陰謀論くさい過度な批判をされる方もいらっしゃるのも事実で・・・。
今回はシリアがヨーロッパの植民地だった事や、ロシア問題はいったん置いて、国内的見方や感情論は抜きで考えてみます。
そして今回の内容は、よく「日本人は国際感覚がない」と言われる根幹でもあるかとも感じます。
以前でも、現在は世界的にリベラルな流れがあると言ってきました。とはいえ、左に振れると右に逆振りがあるのも事実。移民排疎の流れも、極右政党の躍進なども対となって表れるものです。
主に欧米の先進国はリベラルな考え方が多いのですが、当初のシリア問題は虐待を受ける子供に対する児童保護に近い感覚なのですね。
どう言う事かと言うと、当初のシリア騒乱はISISはまだ誕生して間もなかったので、シリア政府と反政府の対立でした。
ところが騒乱の中シリア政府は国民を守っていない、もしくは守る能力がない、では誰かが守らなくてはいけない?
という考え方があるのですね。
これは私たちが戦後から幸いにも戦争と縁のない、もしくは大国意識のない日本ではなかなか理解しにくい考え方ですね。
コレにいろいろな背景が絡み、制裁を行うという流れ、また一方で「国家の内乱は外に広げない」という教訓と対立している所です。
騒乱が大きくなった発端である、化学兵器問題。念のため、どちらが化学兵器を使用した事や証拠の真偽も大きな疑義があると誤解のないよう触れておきます。
しかし少し傲慢にも感じますよね。リベラルとは時に恐ろしくも感じます。実際に米国はリベラルな民主党が戦争に参加し、共和党が収める事が多かったのです。
米国には第二のイラク戦争やテロリズムへの恐怖がありますし、すぐに大統領選挙があるのでなかなか動きづらい・・・。
ちなみにイスラエルはシリア問題に対して今まで慎重に見ていましたね。シリアには今触れたくないとも見られてます。
中東問題はこれからも目が離せませんね。
この件について、まだまだ書きたい事が多いので、またいずれ。
※参考日記
・中東問題:映画「戦場でワルツを」から見える中東問題 (http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-12-04)
・シリア問題の根幹はヨーロッパ?・・・シリアとイラクは同じ国だった(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-12-02)
・フランス・同時多発「テロ」の雑感…フランスだけが被害者なのか??(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-11-29)
・ユダヤとキリスト、イスラームとの関係・・・ユダヤを知ると映画が面白くなる!?(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-10-05)
・米国映画に見る アメリカにおけるキリスト教とユダヤ教の根深さ・・・(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-09-05)
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フォレストさま ご訪問およびniceありがとうございます。
「中東問題はこれからも目が離せない」 仰るとおりで、
シェール革命による原油価格の下落などもあり、
中東へエネルギー源を依存しなくなってくると、
色々と動きがあるものと思います。
もっと多くの日本人が関心を持って欲しい、とよく思います。
by やっしー (2015-12-09 18:55)
やっしーさん>>
コメントありがとうございます!
そうなんですよね。もちろん国際情勢も関わりますが、シェール革命など現物が増えると価額は下落するのが必然。
それに対して新しい動きを守ろうとする勢力と、新しい勢力、その他の間に立つ人々といったところでしょうか…
それぞれの事情と利益がありますので難しい問題ですよね。
by フォレスト (2015-12-10 01:10)