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経済:米国型、新自由主義の根幹?・・・経済とキリスト教思想 [時事・経済]




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現代キリスト教の市場経済観 [ ジョン・アサ-トン ]


現代キリスト教の市場経済観 [ ジョン・アサ-トン ]


今回は意外と知らない米国の話と経済に関連した話題を。
 

 
前もって言っておくと特定の宗教、米国や新自由主義を否定するつもりはありません。
 

 
最近は経済の話でよく新自由主義政策という言葉を耳にすると思います。いわゆる経済は国家が介入しないで自由にすればうまくいくんだ、という考え方です。(もっとツッこんで言うと、新自由主義と市場原理主義は少し違いますが・・・)

  
しかし、どんな事があっても自由でよいのかな?と思うのが普通だと思います。また現在では行き過ぎた新自由主義的な政策を採る事に対して懐疑的な見方も増えているのですね
 

  

ですが、なぜ米国はこういった考え方になっていったのかは、なかなかたどり着かないと思います。
 

 
そこで米国について考えたいと思います。現在は野党ですが、米国共和党は基本的に新自由主義政策の路線です。(オバマさんは米国民主党)なぜなんでしょうか?その要因の大きな一つを今回は紹介したいと思います。
 

 
意外な事に米国経済の根幹にはキリスト教(宗派は伏せます)があると言う事です。

 

どういうことでしょうか・・・・?


 

「世の中には神がいて自由にやらせた方がうまくいく」と言う考え方があるのですね。なので規制は緩くする、税は少なく、福祉も軽く自由にするべきとなります。
 

 
そして「人が裕福になれば心も豊かになり、投資もするだろし社会奉仕に向かうだろう」となるのですね。これがいわゆるトリクルダウン理論(仮説)でした。
 
「え?そんな単純な考えで?」と思うかもしれません。しかし米国は先進国でありながら、こんなぶっ飛んだ側面もあるのです。
 

 
 実際に、米国では聖書通りに約5千年前、神が人間を創ったと本気で考えている人がまだ50%程度いるのですね。「進化論を学校で教えたらいけない、学校で進化論(科学)を教えるから子供を学校に行かせない」という親もいるのが現状なんですね。
 
あまり知られていませんが、驚く事に米国に国民保険はありません。権益問題や宗教問題も関わっていますが「国民保険制度は共産主義」と考える人もいるのです
 
不思議な事にこういった考えの方が政治に影響を与えたりするのです。私が米国に興味をそそられる所でもありますが・・・
 

 
新自由主義を考える上で重要な要素の一つで、経済分野だけの視点だけではなかなか見えて来ないかもしれません。具体的には政治家が宗教団体を政治利用したというのも、忘れてはいけませんが・・・

 

 

また、よくブッシュ政権時代について陰謀論を展開される方がいらっしゃいますが、陰謀論ではなく米国は経済的にも軍事的にも世界に冠たる国家でありながら、かなり宗教色の強い国家という側面もあるのですね


アメリカ福音派の変容と政治 1960年代からの政党再編成


アメリカ福音派の変容と政治 1960年代からの政党再編成



 

 共和党が親日だから良い、と単純に考える日本の右派の方も多いですがそうではありません。民主党クリントン政権の印象が強いんだと思いますが・・・。

確かにクリントンさんの時は日本に対して圧力を掛けたりもしました。しかし、それは日本との貿易摩擦が大きくなり過ぎたから圧力を掛けたのです。(日本からの輸出が大きく、米国は対日本で圧倒的な貿易赤字だった)

しかし現在、米国内に日本製なんてほとんどなく、競合していた商品は中国製ばかりに・・・つまり、現在は日本に圧力を掛ける必要なんてないのです。

基本的に民主党は保護主義をとります。事実、就任前からオバマさんはチャイナに圧力をかけると以前から見られていました。

  

いっぽうの共和党は経済については放任主義に近いのです。そもそもブッシュ政権は中国にやられまくった経済を、ほとんど放置していましたね。

ちなみにブッシュさんはキリスト教右派の支持を得て、誕生した大統領です。しかも、このキリスト教右派はなんと核戦争を起こして欲しいという思いを持つ過激な方々でした・・・


 



【中古】核戦争を待望する人びと—聖書根本主義派潜入記 (朝日選書)


【中古】核戦争を待望する人びと—聖書根本主義派潜入記 (朝日選書)



ちなみに、前回の共和党の大統領候補だったロムニー氏も、富裕層なうえ税金を少なく払っているにも関わらず中国に莫大な投資をしていたんです。 自由ですね・・・

  

とはいえ、米国は人種のルツボです。現在、米国はプロテスタントの国といえるでしょうが段々と少数勢力になっています。

カトリック系の移民も増え、米国内のチャイニーズやコリアンも影響を与える存在になっていくでしょう。その時の日本の覚悟や対策はどうなのでしょうかね・・・。

  

また、上記のトリクルダウン仮説で代表的な例は、富裕層のチャリティーなど昔から耳にすると思います。いわゆる隣人愛の精神ですね。

 

しかしキリスト教国の米国でも上手くいっていない訳ですが、日本ではその概念すらないので余計に上手くいかないように思いますよね。 なので、あくまでも個人的な意見として米国型の新自由主義は日本には合わないかなと思います。

  

 なんだかんだ日本人の多くはある程度の規制を求めているのではないのかなぁ・・・と肌感覚で思っています・・・

※参考日記

・TPP メリット、デメリット色々噂されますが・・・経済の原則:比較優位の考え方(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-07-16

・米国映画に見る アメリカにおけるキリスト教とユダヤ教の根深さ・・・(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-09-05

・米国映画が面白くなる・・・陰謀論にも出てくるユダヤについて知っておこう!キリスト教との関係は?(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-08-20


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コメント 1

don

日本は世界で一番成功した社会主義国家、と言われてますよね。
ぼくも日本に新自由主義はあわないと思います。

by don (2015-10-28 12:41) 

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