もはや日本と米国に貿易摩擦は存在しない? 明日のスーパーチューズデーでトランプ氏の行方は? [時事]
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明日は3/1ですね。あっという間に2月が終わり、暖かい日がチラホラと。
春っぽい気分で、だいぶ日が長くなってきて嬉しい限りです。
ところで、明日3/1はアメリカ大統領選挙、候補者指名レースのヤマ場。「スーパーチューズデー」です。
前回は共和党とマルコ・ルビオ氏の考察についてでしたが、今回は話題のトランプ氏について。
現在、共和党で先行しているのはドナルド・トランプ氏、その人です。
かなりトンでも発言が多くて、全世界でもパニック状態になっています。
日本目線で、どれだけトンでも発言かというと…トランプ氏曰く「日本、中国、韓国の輸入で米国の雇用は奪われている!貿易摩擦を改善する!」的な事だそうですが…
確かに私が学生の頃には、学校でも貿易摩擦について学んだり、米国民が日本車を壊してるニュースもありました。
ただし実際には、もはや日本と米国には貿易摩擦は存在しないのです。
少しその頃との構造変化について考えてみましょう。
● 日米貿易摩擦の変遷
(ビル・)クリントン政権で自国の雇用の保護が加速していました。(この方針から米国民主党は反日とイメージ漬けされてます。)
そしてブッシュ政権あたりから、米国企業が中国への工場移転を加速していました。
ブッシュ政権はこれを放置し、失業者は溢れかえりました…
そこで共和党政権が採ったのは、海外企業を誘致するというものです。
そしてトヨタやホンダなどの日本企業の工場が米国に建ち、米国の雇用も納税も支えているワケですね。
米国内に輸入されているのは、中国製品や韓国製品がほとんどなのです。
つまり、トランプ氏の言うような貿易摩擦は存在しないのです。
トランプ氏の頭の中は20~30年前で止まったまんまだと言う事ですね…。
ともあれ、今回のスーパーチューズデーである程度の流れが見えてきそうです。
● 「スーパーチューズデイ」とは?
2/29現在で共和党、米国民主党の予備選挙が4つの州で終わっていますが、このスーパーチューズデイは3/1の1日だけで一気に15州で選挙が行われます。
予備選挙ではその州で候補者を支持する議員を獲得していきます。すでに終わったアイオワ、ニューハンプシャー、サウスカロライナ、ネバダの4つの州で133人の中から、支持している議員を獲得した形です。
3/1スーパーチューズデイでは総議員689人を奪い合う形になります。前哨戦での総議員133人から一気に5倍程度の総議員数です。
そう考えると、かなり重要な日ですよね。
ちなみに共和党内のトランプ氏の支持率は約35%程度、残りの6割を他の候補が食い合うのか?それとも反トランプ氏で一致するのか見ものですね。
とはいえ、7月までに一人の候補者が過半数をとれなければ決選投票となります。
今のままの旗色では、決選投票まで行くかもしれませんね。
ソレはソレで面白い気もしますが…。
● 関連日記
・共和党 マルコ・ルビオ:アメリカ大統領予備選挙の第三の男(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2016-02-22)
・ オリンピックイヤーのアメリカ大統領選挙の行方は??(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2016-02-08)
・アメリカ大統領選挙:トランプ氏の行方は…米国政治を考える(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2016-02-05)
・世界的な右派と左派とは? 安倍政権は右派?左派?(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-11-23)
・国際政治:陰謀論ではないアメリカの思想の大元とは・・・アメリカ民主党と共和党の違い (http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-10-30)
・経済:米国型、新自由主義の根幹?・・・経済とキリスト教思想(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-10-28)
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