映画の形式: やはり宮崎駿は偉大? 構成の配置を動かしてみると?? [映画関連]
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今回も映画の構成についてですが、前回の続きです…
多少、前回の振り返り。
基本的に映画の物語は3つの段落に分かれている 3幕構成
構成の組み方で映画に個性があったり、観る側が映画を理解しやすくするテクニック。
最初の1幕は基本的に「設定」と呼ばれる部分。
映画の世界観や登場人物の背景や、どういうキャラクターなのかが描かれます。伏線を盛り込む事も多々。
2幕では登場人物や登場勢力の対立構造が具体化したり、大きなトラブルに発展する様が描かれ…
3幕では解決・クライマックスに向かいエンディングへ…
2幕目か3幕目で伏線も一緒に回収。というのが、基本的な流れ。
※構成の詳細、ポイントについては前の日記参照
つまり「設定」→「展開」→「結果(再展開・結果)」という風に3幕で表すのが基本で、「アナと雪の女王」はかなりスタンダードな構成。
やっと本題…トリッキーな構成の映画のお話。
3幕構成と言いましたが、基本的な物語の波は変わりません。中には4幕構成などなどありますが…
ただし、物語の時系列を「始まり」、「中盤(過程)」、「結末」とすると、この配置を動かして物語をトリッキーに見せる方法もあります。
この配置の羅列は具体的には形式と呼ばれます。
これによって映画そのものが個性的になるテクニックなんですね。
例えば・・・
一般的な物語が「始まり」→「中盤」→「結末」だとすると…
「結末」→「中盤(過程)」→「始まり」だと時系列が逆になり、変な感じがしますよね。
他にも「結末」→「始まり」→「中盤(過程)」(→「結末」)のような形式の「火垂るの墓」みたいな事もできちゃうんですね。
さらには「パルプフィクション」なんて、構成がトンデモない事になっています…笑
※もちろん、内容がチグハグだと大惨事に…
いくつか分けると・・・
・平行型(海外ドラマ:24、大停電の夜に、など)
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・逆行型(メメントなど)
・反復型(バンテージポイント、恋はデジャヴなど)
・謎解き型(市民ケーンや一般的なミステリーモノなど)
と、その他もろもろと様々な構成があるワケで。
自分の場合は「何か合わないなぁ…」と思う映画が変則構成な映画バッカリでした…
そう考えると、ほとんどがスタンダードな構成で作っているにも関わらず、飽きの来ない映画を作り続けた宮崎駿という人は偉大だなぁ~と思いました。
※参考日記
・アナと雪の女王から見る:映画の3幕構成とは?(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-12-11)
・宮崎駿作品・もののけ姫から見る:スタジオジブリの構成と設定(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-12-09)
・感動:杉原千畝と第二次世界大戦 杉浦千畝の映画公開…公開日は?(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-11-09)
・史上最高の映画:「市民ケーン」とは?・・・米西戦争へと傾いたアメリカの民意(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-10-23)
・ハリウッドでユダヤ系がなぜ大きくなったのか? 米国映画史を考えてみると・・(http://forest-jiji-daiary.blog.so-net.ne.jp/2015-08-22)
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